カテゴリ:はじめての不動産売却 Q&A
借地権付き建物を売却する場合の注意点は?-借地権付建物
借地権付建物を相続した場合、売却は可能ですが、通常の不動産売却と比べていくつかの注意点があります。まず、売却を行うには地主の承諾が必要であり、その際に承諾料を支払う義務が発生することがあります。承諾料は一般的に借地権価格の5%から15%程度とされますが、詳細な金額は地主との交渉で決定します。
売却の方法には主に以下の三つがあります。第一に、「借地権付建物」として売却する方法です。この場合、不動産会社と契約を結び、通常の売却活動を行います。ただし、土地付きの物件と比較して売却価格を下げる必要が生じたり、売却に時間がかかる可能性があります。第二に、土地所有権を地主から購入して「土地と建物のセット」で売却する方法があります。この方法では、借地権と建物の売却よりも高い価格で売却できる可能性がある一方、地主から底地権を購入するための一時的な資金が必要となる点がデメリットです。
第三の方法は、地主に建物を直接売却することです。この方法は仲介を必要としないため、売却活動を迅速に終えられる利点があります。ただし、地主が購入を希望しない場合や、価格交渉が難航する可能性もあります。
借地権付建物は通常の不動産と異なる特性を持つため、売却が難しいこともありますが、土地に関する税金がかからないといったメリットもあります。売却を成功させるためには、不動産会社の専門的なサポートを受けることが重要です。適切な方法を選び、計画的に進めていくことをおすすめします。