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実測清算取引とは何ですか?-実測清算取引
土地の取引において、測量した面積と登記簿上の面積が異なる場合があります。このような場合、坪単価や売買価格が影響を受けることになります。特に、登記簿面積に基づく取引(公募取引)では、実際の面積が大きいと単価が下がり、小さいと単価が上がるため、売主や買主のどちらかに不利になることもあります。
これに対処する方法として「実測清算取引」という手法があります。この取引では、事前に基準となる面積を設定し、その面積に基づいて売買価格を決定します。例えば、基準面積100㎡で売買価格1000万円とした場合、実際の測量結果にかかわらず売買代金は調整されます。実測後に面積が110平米なら1100万円、90㎡なら900万円に変更される仕組みです。
実測清算取引のメリットは、売主と買主の両方にとって公平な条件を保てる点ですが、デメリットもあります。予想以上に面積が大きくなると、買主の資金計画に影響を与える可能性があり、また測量に時間がかかる場合は、相場の変動リスクも考慮しなければなりません。土地の状況によって適切な取引方法は異なるため、不動産会社の担当者に相談することが推奨されます。